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カテゴリ:治療雑感( 4 )

2年ぶりの患者さん

日曜日はいつも午前中のみにしようと思っているのですが、案外開けているとニーズがあるようで、なんだかんだで昼過ぎや夜までとなったりします。

そんな日曜日に2年以上ぶりの患者さんが来られました。
その方はちゃんとした結果が残せずに来られなくなった方でしたので、久しぶりの来院に嬉しい反面、私自身の2年間の力量が試される訳です042.gif

結果が残せなかった方ですから、身体の状態を正確には把握できない、自分のその時の力量外の方、言い換えれば苦手な方ということになります。

しかし、治療というのは不思議なもので、その方から予約があった時点でなんとなく、

「今回はうまくいくだろう」

という感覚がありました。

案の定、検査の段階でどうすれば良いかがはっきりとイメージでき、こう言う時はもう治療が成功したも同じで、まずうまくいきます。
(勿論、予後は必ず約束されるものではありませんので、どんなにうまくいったとしても確認の意味で最低2回は治療しなければなりません)


治療の電話やメールが入った時点で半分結果が決まっていると本当に感じます。

逆に言うと「この方はちょっと難しそうだな」と思った時点で、治療は半分失敗してるとも言え、それを現場で良い方向に変える力を身につけなければと思う次第です。

「オステオパシーとは85%が診断で、治療は残りの15%に過ぎない」

と、確かトム・ダマーD.O.の言葉があったかと思いますが、最近特に実感しています。。。026.gif

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by yo_qy | 2011-02-07 01:32 | 治療雑感

手術後の患者さん

臨床で困る人の中に手術をした方が多くおられます。

西洋医学的には恐らく、縫合部の引き攣れくらいしか後遺症は考慮されないと思うのですが、オステオパシーや整体的には非常に困った問題になります。

筋骨格や内臓も筋膜や皮膚によって一つにまとめあげられています

このような組織に手術のような介入が行われると、体をまとめる力の均衡が壊れてしまい、様々な問題を起こします。
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手術後すぐに問題が生じることもあれば、人によって何年、何十年後と長いスパンをかけて引き起こされることになるのです。

子宮摘出をされた方の多くは下肢の問題を持たれています。
骨盤臓器でも非常に大きな組織を取り出している訳ですから、骨盤内圧に問題が生じ、仙骨が非典型的な問題を起こしているような事が多く見受けられます。


長く見させていただいているうちで最高齢の方なのですが、その方は前立腺がん手術後、排尿障害や膝痛、腰痛、下肢のレイノー現象・感覚障害が発症しました。

下肢の感覚が鈍いため、ふとももやお尻の筋肉を非常に緊張させ立つ姿勢を維持されており、その影響で骨盤も非常に非典型的な歪みが生じていました。

入念に回数をかけて治療を行い、最近は仰向けで寝られるようになられたのですが、加重が変わったのか、寒さのせいなのか、今までなかった左母指と右かかとに霜焼けが発生しました。

そのため、歩くのがきつくなったとのことでした。

今までは腹部の手術痕のリリースをメインに行ってきたのですが、なかなか深部まで治療が届いていないように感じていましたので、許可を頂いて、肛門内から直接アプローチをさせていただこうと思いました。

ただ、その前にもう少しシンプルに下肢の治療を行い、それによって内診をするかどうか判断することにしました。

足底腱膜や下腿骨間膜、膝窩筋膜を治療し、前回の講習会で十字靭帯の重要性を習いましたので、頭に入れながら行ったところ、下肢の冷感も和らぎ、今までで一番足裏の感覚が変わったとのこと。

一時的な改善なのかどうかは次回以降の状態を見させていただかなければなりませんが、手術痕や目立つ緊張部に気を取られていたのだなと、反省しております。

壁にぶつかった時こそ、丁寧に丁寧に見ていくことが重要なのだと改めて思います。

と、手術後の瘢痕と関係ない問題の話となりました。 

チャンチャン043.gif












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by yo_qy | 2011-02-05 01:03 | 治療雑感

ATフィールド

最近、いわゆる「自律神経失調症」と言われる方が多く来院されます。

「自律神経失調症」と言っても、

病院で診断された方、テレビやネットの情報で自己診断された方、「特に痛いところはないんだけど、なんだかしんどい、疲れが取れない・・・」といったなにかしら妥当な病状を当てはめるならばそうであろうと考えられる方。。。


自律神経というのは交感神経と副交感神経を指していて、この2つのバランスが失調することを「自律神経失調症」と名付けています。

しかし、自律神経は循環、発汗、体温調整、呼吸に消化...etcと人のコントロールできない生理機能のほとんどに関与していますので、それが失調しているといのは病院で診断されても実際のところ、「調子悪そうですが、よく分かりません」っと言われているようなものです。

オステオパシーの治療や恐らく多くのカイロプラクティック、整体でも西洋医学的な病名は考慮しても、それによって大きく施術が変わることはありません。

自律神経は規則的な生活、日が昇るとともに起床し058.gif、毎日毎日規則正しい食事をとり、適度な運動をし、比が沈むとともに床につく。

このような生活をしてさえいれば失調症などになることはありません。

しかし、このような生活が出来ている人などいるでしょうか?

テレビやパソコンの視聴、ファストフード、運動不足、深夜のコンビニの明かり、過労、子供の夜泣き...etc

殆どいないと思います(現に私も深夜にブログ書いてます042.gif)。
ですので、日本人の殆どが何かしらの失調状態にあると言え、その殆どが刺激過多による交感神経亢進状態にあると言えます。

交感神経は闘争/逃走反応と言われ、緊急時に戦うのか?逃げるのか?を判断するようなストレスにさらされた際に活躍する神経です。

内臓よりも筋肉に血を送り素早く行動できるように体を備えます。

こんな感じに、
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私たちが動物にまだ教われるような危険にさらされた時に発達してきた神経ですから、いつ出血が起こっても対処できるように血液の凝固作用も高めます。

この必要な機能も出血で命を落とすような危険がまず無くなった今でも、体の中にはちゃんと働いており、様々なストレスによる動脈硬化の要因にもなるのです。


私の場合、病院に相談に行く程の不調な方がこられると、

問診や治療前にこちらの心拍数が上がってドキドキしてしまったり、背骨を触ると吐き気、チリチリ/ピリピリ...etc

を多く感じます。

いかにも、威圧的であったり、早口であったりする方もおられれば、
一見、もの静かで表情やしゃべり方も穏やかに見える方にも交感神経亢進状態はよく見受けられ、上記のような感覚を覚えることが頻繁にあります。

エヴァンゲリオン世代の私は(TV放送時碇シンジと同じ中2)最近、交感神経の活動はATフィールドの様なものだと思うことがあります。

アリストテレスさんも人間は社会的な動物だと言われてますが、社会を築き、属し、言葉を操れど、動物であって、非常に非言語的な感覚を有しています。

愛想笑いが分かったり、行動と言動の不一致を見抜けるのはそのようなメタファーを読み取る本能がある証拠に他ならないと思います。

初診時、来られる方は当然「治りたい」「改善したい」という思いでいる訳ですが、同時に様々な不安を抱いて来られます。

治るのだろうか?」「痛くされないだろうか?」「怖い人じゃないだろうか?」

誰しも会ったこともない人と接する時は非常に緊張します。
まして、その初対面の人に体を触れられる訳ですから、余程マッサージ慣れなどして、人に触れられることに慣れている方でない限り、緊張しない訳がありません。

私が感じる心拍数の増加やピリピリとした感覚は恐らく、患者さんが空間に発している無意識の拒絶反応、交感神経の高ぶりを感じているのだと思います。

昔はその拒絶反応に真っ向から対応してしまい、治療の場ではなくバトルフィールドと化してしまうことがよくありました(苦笑)ま、今でもたまにやっちゃうことがあるのですが、、、
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出来るのであるならこんな感じにそのフィールドを破るのも方法なのですが、いかんせん、オステオパシーの本質は『包容』と『愛撫』であり、赤ちゃんに触れるのと同じような感覚で治療に当たらなければなりません。

オステオパシーの方法はフィールドの破壊や介入ではなく、中和であったり、自ら解除させる方向に働きかけなければならない方法論だと言えます。

状態のきつい人ほど、「一度で大きく改善させよう」と意気込んでしまうのですが、そう言う時は大抵うまくいきません。
その意気込みがより抵抗を強くさせることが多々あります。

治療時ベストを尽くすのは当たり前ですが、ただ時間をかけるのではなく、最適な刺激量を考えて期間をかける必要を考慮するとうまくいくようになってきました。

プロセスを理解し、説明し、患者さんにも理解してもらう。

基本的なことなのですが、それが一番難しく、効果的なことだと改めて思う今日この頃であります。040.gif







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by YO_QY | 2011-01-28 02:28 | 治療雑感

側彎症-scoliosis-

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最近、立て続けに側彎症を持たれたが来られました。

「側彎」といっても、一時的な痛みによるような機能的なものではなく、思春期の女性に特発するタイプの構造的側彎の方。

これまでも何例かみさせていただいていて、肩こりや腰痛などの症状の改善や治療後は幾分角度がましになります。

もちろん、側彎が外見上きれいに真っ直ぐなるわけではありませんが、構造的な側彎でも弱い方向に更に曲がって行く傾向があり、治療によってまだ機能的な側彎が改善するのだと思います。

側彎症の方は最初「肩こり」などの一般的な愁訴の改善のため来れますが、それが落ち着くと治療を続けていれば側彎その物がどうにかなるかといったことを気にされます。

語弊があるかもしれませんが、オステオパシーや他の徒手療法も基本的に「機能」の改善を行うものであって、骨性の変形などを治すことはできません。

形をすぐさま変えるのであれば手術しかない訳です。

「構造と機能は互いに影響しあう」という原則からいえば、動き(機能)が改善することによって構造(形)にも影響を与えます。

理論、理想ではそうなのですが、現実の臨床で目の当たりにするとそうはうまく行きません。

そこで何かしらのエクササイズの提案が必要なのですが、その知識がやはり乏しい。

指導する側が確信を持って無いものを指導しても意味がなく、この辺の知識と経験を積む必要を感じます。

そこで側彎症に対するエクササイズを調べてみても日本語によるものは殆ど皆無・・・エビデンスがものすごく怪しいのはありますが...

洋書を探してみると結構色々と出て来ましたが、Three-Dimensional Treatment for Scoliosis: A Physiotherapeutic Method for Deformities of the Spineが評価も良いので、一度買ってみようかと思ってます。

まずは自分の体を使って確認しながら、実際に取り入れることができるまでになればと。。。

Three-Dimensional Treatment for Scoliosis: A Physiotherapeutic Method for Deformities of the Spine
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by YO_QY | 2010-04-26 03:04 | 治療雑感